小 熊 座 2026/4    No.491 当月佳作抄
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当月佳作抄 2026年4月 No.491

ムツオ推薦

雪代や人は生まれて声を上ぐ
渡辺 誠一郎
お手玉の戦たたえし歌寒し
沢木 美子
切株に祖霊の声や戻り寒
土見 敬志郎
餌の魚に有象無象の鶴黒し
津髙 里永子
歪んでも濁りはしない露の玉
丸山 千代子
煮凝のへこみしままや再稼働
植木 國夫
悲しみにやがて根が出て花すみれ
大西 陽
泣く赤子の五体の力春の空
宮崎 哲
夢の中までも雪ふるこけしの目
龍 太一
鯉動くとき雪山の従いぬ
丹羽 裕子
戦場は千尋に展じ梅真白
佐藤 茉
人参を嚙めば人道主義の味
小野 豊
雪の日や松林図へと迷ひ込む
清正 風葉
白梅は空のそばかすなのでせう
碧 西里
西行も歩きし道か梅三分
安徳 由美子
混沌の世や狛犬が雪をのせ
石の森 市朗
極北は鯨の聖地斗柄垂る
龍 太一
初風を吸って腸新たにす
鈴木 隆
蛇穴を出でひかり号しなり
岡村 直子
パソコン上表記出来ない文字は書き換えています
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