小 熊 座 2025/7    №482 当月佳作抄
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当月佳作抄 2025年7月 №482

ムツオ推薦

屋上は地階を知らず心太
渡辺誠一郎
歳をとる暇のなくて春驟雨
中井 洋子
木漏れ日の重なり溶けて夏隣
𠮷野 秀彦
義足翁薫風浴びて丘に立つ
八島 岳洋
蛇の衣拝しこれより板東へ
樫本 由貴
佐保姫の渡って畔のさざめけり
千倉 由穂
不動明王岩より生るる日雷
蘇武 啓子
天の川まで三万光年飯握る
大河原真青
雲海は眠る巨人や抱かれたし
村上 花牛
遠雷や閉じたる貝の憤怒より
𠮷野 和夫
ピザ窯の熾にみどりの風起こる
佐藤 茉
マントルは流動天に杜鵑
髙橋 薫
点りたる家族写真と金魚鉢
斎藤真里子
蠅生まる金色堂の螺鈿より
杉 美春
祖母逝くや夏野どこにも祖母の陰
須藤 結
はつなつやひと雨ごとに羽化する詩
中村すじこ
涼しさや醤油差しのみ残る卓
鈴木 綾乃
薫風やうなりて二重跳びの繩
齋藤 千冬
薔薇と弔旗もて雪冤は続きけり
石川 澄子
浅き夢吸ふ花冷のシリカゲル
池之端モルト
外堀を神田川へと花筏
林 喜久子
パソコン上表記出来ない文字は書き換えています
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