ロシアがウクライナに侵攻してから三年と五か月が経過したが、終息する気配がない。一昨年十月にはガザ地区でパレスチナ・イスラエル戦争が勃発した。最近もイスラエル・イラン戦争、タイとカンボジアの紛争が始まるなど今もなお、世界中で六十もの紛争が続いているという。世界はカオスの中にある。
テレビのニュースでは、空爆により瓦礫と化したウクライナやガザ地区の市街地が映し出される。飢餓状態のガザの子供達。目を背けたくなるほどの惨状はまさに修羅場である。子供の傍で「世界は何もしてくれない」と紅涙を流す母親の涙が脳裏から離れない。
昭和四十年代のベトナム反戦運動など当時の日本の知識人や市民にはエナジーがあった。残念だが今はただ歴史の傍観者となっている。金子兜太の言葉を思い出す。「人間は性悪なもの」それは死地をくぐり抜けてきた者の直観だろう。
もしかして今は第三次世界大戦前夜かもしれない。不図、「猿の惑星」のラストシーンが過った。
(遊馬)