画像はクリックすると大きくなります
2005年10月30日有志吟行松島湾 寒風沢島
人間に東西南北秋の風 ムツオ
蔦紅葉縛り地蔵を縛らんと 々
特選
海光の絶巓をゆく秋の航 保 子
十月や海より深く語るなり 保 子
犬稗やきのふは漁師けふ農夫 哲 也
入選
秋風や島より高い水平線 香津子
前浜の真赭のすすき抜けば風 克 彦
分身の鴎をつれて秋の航 きみこ
海の日の燃え盛りゐる鶏頭花 敬志郎
葉を落とし沖のひかりの木となれり 々
昼深き島は秋蚕の眠りなり 々
潮騒の落葉道から「コンニチワ」 幸 子
渡船場の海鵜がくれし椿の実 智 賀
海底の紅葉見てをる六地蔵 のぼる
桜紅葉龍宮行きの船に乗る 々
背に乗れと龍神誘う秋日和 弘 子
秋の蝶耀う短き旅ながら 遊 蛍
高点句
来た人を縛りたくなる島の秋 宇 良
寒風沢の夜泣地蔵や昼の虫 笹 舟
冬近し十二支方位石の影 山 里
牡蠣筏さざ波に酔い青に酔い シ ン
寒風沢に地蔵が多し芋の茎 誠一郎
待ってるよ遊女叫びし秋の海 哲 夫
辻々にむかし遊女の小浜菊 とみ子
ががいもの大き小島や晴れわたる 知 子
ジグザグに秋蚊いっぴき雲の波 禮 子
TOPへ戻る インデックスへ戻る
|