2005年10月29日 小熊座句集出版合同祝賀会
 

 

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2005年10月30日有志吟行松島湾  寒風沢島



人間に東西南北秋の風         ムツオ

蔦紅葉縛り地蔵を縛らんと        々



特選

海光の絶巓をゆく秋の航        保 子

十月や海より深く語るなり       保 子 
 
犬稗やきのふは漁師けふ農夫      哲 也



入選

秋風や島より高い水平線        香津子

前浜の真赭のすすき抜けば風      克 彦

分身の鴎をつれて秋の航        きみこ

海の日の燃え盛りゐる鶏頭花      敬志郎

葉を落とし沖のひかりの木となれり    々

昼深き島は秋蚕の眠りなり        々

潮騒の落葉道から「コンニチワ」    幸 子

渡船場の海鵜がくれし椿の実      智 賀

海底の紅葉見てをる六地蔵       のぼる

桜紅葉龍宮行きの船に乗る        々 

背に乗れと龍神誘う秋日和       弘 子

秋の蝶耀う短き旅ながら        遊 蛍



高点句

来た人を縛りたくなる島の秋      宇 良

寒風沢の夜泣地蔵や昼の虫       笹 舟

冬近し十二支方位石の影        山 里

牡蠣筏さざ波に酔い青に酔い      シ ン

寒風沢に地蔵が多し芋の茎       誠一郎

待ってるよ遊女叫びし秋の海      哲 夫

辻々にむかし遊女の小浜菊       とみ子

ががいもの大き小島や晴れわたる    知 子

ジグザグに秋蚊いっぴき雲の波     禮 子





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