小熊座句会「土の会」
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主宰を迎えて 土の会八月例会/関口芭蕉庵
汗をして大東京に入れず居り ムツオ
牛よりも大なる今日の酷暑かな ムツオ
天 滲みだすことが咲くこと百日紅 哲 也
地 なりゆきにて猫となりしか初嵐 彌榮子
人 逢瀬とはところどころに滝の音 鬼奴多
夕焼けや休む間もなき滑り台 つねお
一日は一生であり酔芙蓉 黎子
立秋の海へ出てゆく櫂の音 えつ
向日葵の一本に虚像百本 喜代子
まよなかの部屋に水母がふえつづけ 淑子
蜘蛛の囲の全神経に湖透けて 陽一
夏雲や人間という死のオブジェ 半信
秋の風背中に艮から詩人 民雄
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